生成AIハッカソン-サービスの創出に向けたAmazon Bedrock実践編-

生成系AIハッカソン-サービスの創出に向けたAmazon Bedrock実践編-

技術の進化は、常に新たな可能性を切り開きます。シーイーシーは、その最前線に立ち、Amazon Bedrockを基盤とした生成AIを駆使し、未来のサービス創出に取り組んでいます。
AWS アドバンストティアサービスパートナーであるシーイーシーは、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(以下AWS)からPartner Solutions Architectの尾崎周也様、同じくPartner Salse Solutions Architect の谷宮悠介様をお招きし、技術支援をいただく形式で社内ハッカソンイベントを開催しました。

今回のコラムは、AWS全面協力のもと、単なる技術習得を超え、参加者の創造力と新たな価値を生み出す試みのイベントレポートです。

  • 本コラムのメインビジュアルは、Amazon Bedrockを活用し、今回のレポートの内容に合うデザインを作成しました。
目次

Amazon Bedrockを活用した生成AIハッカソンイベントの目的と概要

今回のハッカソンの目的は、Amazon Bedrock(以下Bedrock)の基礎知識を習得し、生成AIを活用した新サービスのアイディアを創出すること。シーイーシーの長年にわたる技術開発の経験を活かし、新発想や日常業務の課題解決策を探求することで、参加者は自身のスキルを駆使し、業界に新たな風を吹き込むことを目指します。イベントを通じて、実際に業務で使えるアプリケーションや、商品化できるサービスは生まれたのでしょうか。

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各部門から集まった参加者

今回のイベントに参加したのは、シーイーシー社内で生成AIを事業として取り組む部門だけではなく、実際に生成AIを業務として始めようとしている部門や、さらに強化を目指す各部門です。全部で6部門、総勢約25名が5チームに分かれ、また、オブザーバーとして営業部門、企画部門のメンバーも参加しました。

生成AIのように、アイディアやイノベーションが求められる場合、特定部門だけでの検討ではなく、このような全社横断的なイベントとして開催すると、お互いの刺激も生まれ非常に効果があります。

イベントの流れとハイライト

イベントは2日間の座学、3週間の開発期間を経て、成果発表という内容で開催しました。

Day1:基本知識の習得とハンズオン(3時間)

Day1:基本知識の習得とハンズオン(3時間)

イベントの初日には、Bedrockの専門家による技術セッションが行われ、参加者は生成AIの最新のトレンドやベストプラクティスについて学びました。その後のハンズオンセッションでは、実際にコードを書き、アイディアを形にする体験をしました。この経験は、技術的な理解を深めるだけではなく、具体的な活用のプロセスを体感できる有意義なものでした。

この後は、45名のチームに別れ、いよいよ、作成するアプリケーションのアイディアや具体的な構成の検討です。

Day2:アイディア出しとブラッシュアップ(3時間)

イベントの2日目は、アイディア出しとブラッシュアップに焦点をあてたセッション。参加者たちは、グループディスカッションやブレインストーミングセッションを通じて、アイディアを共有・洗練させました。お互いのアイディアを理解し、協力してより良いアイディアを生み出すための基盤となる大事な時間でした。

ポイントは、「イノベーションの方程式」で、要素の一つであるメカニズム(Working Backwards)をあらかじめ考え、明確にしておくこと。組織や文化など、その企業の特色に依存する部分と、メカニズムを掛け合わせることで、イノベーションを生み出すことができるというロジカルな説明でした。

メカニズム(Working Backwards)とは、「お客様」視点で検討すること。
  • お客様は誰ですか?
  • お客様が抱える課題や新しい可能性は明確ですか?
  • お客様が受ける価値やメリットは明確ですか?
  • お客様のニーズやウォンツをどのように知りましたか?
  • お客様の体験は、どのように変わりますか?

今回のイベントの目的でもある、新サービスの創出には、お客様視点は非常に重要です。要件や技術、手段に気を取られてしまいがちですが、忘れてはならない大事な視点ですね。

改めて意識することで、参加者は、イノベーションが生まれにくいジレンマからの脱却の糸口を、つかむきっかけになったのではないでしょうか。
合同でのイベントは一旦ここまでとし、この後は、各チームでアイディアを持ち帰り、サンプルアプリケーションの開発期間です。自分たちのアイディアを形にし、成果発表会に向けた準備に入りました。

イベントの様子①

Day3:成果発表会(2時間)

チーム内で磨き上げたアイディアと、サンプルアプリケーションを代表者がプレゼンテーションを行います。Working Backwardsを意識しながら考え抜いた各チームのアイディアは見ごたえ十分。短期間で開発を実施したとは思えないクオリティの高いアプリケーションが出てきました。ここで一部を紹介します。

生成AIを活用したビジネスアプリケーションアイディア例
  • 生成AIによるコードレビューができるレビューツール
    レビューツール。スマートなレビューにAIを活用して実現。残業時間の削減や、品質向上につながり、ハッピーアワーを手に入れる。コードコミットからパイプラインで分析を行い、レポートを出力する。
  • 旅行体験の質を向上させる旅行者向けアプリ
    店舗レベルのサービスをインターネットで提供するサービス。対話形式での提案や、計画~予約までをワンストップにし、旅のしおりを提供。多言語対応。
  • 社内ノウハウを一元化-先輩AI-
    中間管理職の時間創出をアシストするアプリケーション。手順書の自動作成、提案書の作成の補助が狙い。社内業務の煩雑さを解消。

上記は一例です。実際にはもっとリアリティがあり、ワクワクするアイディアがたくさん出ました。詳しく知りたい方は、是非お問い合わせください。

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参加者の声

参加者の一人は、「このハッカソンは、私たちの技術力を試すだけでなく、チームとして協力し合い、新しいアイディアを形にする素晴らしい機会でした」と感想を語ってくれました。

また、「自分一人では考えもしなかったような革新的なアイディアが出てきた。このアイディアは今後のプロジェクトに、ぜひ取り入れたい」「実際に開発することで、自分たちの知見も深まった。製品化の一歩手前というクオリティのものが出来上がったので満足している」といった、サービス化につながる実感を得た参加者もいました。

今後の展望と期待

シーイーシーは、このハッカソンイベントを通じて得られたアイディアをさらに発展させ、実際のサービス化を進めています。また、今後も定期的にハッカソンを開催し、技術力の向上と新サービスの創出を目指します。

生成AIの活用を検討されている企業や、すでに活用中の企業の方、ぜひ一緒に、新たなアイディアの創出を体験しませんか?今回の弊社の成功体験を、ワークショップ形式でお客様へ提供しております。ご興味がある企業の方や、詳細をご希望の方は、下記よりお問い合わせください。

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さらに、積極的な生成AIの活用を検討している企業の方に向けて、下記のウェビナーを開催いたします。こちらのセミナーでは、AWS社をお招きし、生成AIの基本概念と活用方法、Bedrockが提供する基盤モデルと利便性について解説します。

また、人的リソースの負担を軽減する取り組みの一環として生成AIを導入した、パルシステム生活協同組合連合会様の事例をご紹介します。

生成AIで業務最適化を実現!Amazon Bedrockの活用事例とユースケースの探し方

弊社の経験やノウハウが詰まったウェビナーですので、視聴してみてはいかがでしょうか。

講師の方からのコメント

今回、技術支援として座学の講師を担当いただきました尾崎様、谷宮様からは、下記の感想をいただきました。

今回のハッカソンイベントを通じて、シーイーシーの技術力と、経験を上手に折りまぜた新たなアイディアの創出にご一緒できてうれしく思います。
アイディアの中には、生成AI(Bedrock)だけではなく、そのほかの各種サービスとも連携した構成や今後のロードマップが織り込まれており、将来的な可能性を感じました。
今後も、知見を深めた新たなサービスの創出と、AWSパートナーとして強みをいかして活躍していただきたいと思います。

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