「マルチセッション接続」によって、低コストで信頼性の高いリモートワーク環境を構築

多くの企業でテレワークが導入され、リモート環境が構築されている現在。その裏で、情報システム部門の負担が大きくなっています。「セキュリティ対策」「通信機器の管理」「機器の入れ替えに伴うセットアップ」「定期的なアップデートへの対応」「増え続けるライセンスの管理」など、情報システム部門の業務を挙げれば切りがありません。

こうした新しい働き方への対応を迫られる情報システム部門にとって、強い味方となるのが、Microsoft社が提供するVDIサービス『Azure Virtual Desktop(以下 AVD)』。ここでは、AVDの導入によって「テレワークにふさわしい環境の構築」「オフィスの省スペース化・フリーアドレス化の実現」「情報システム部門の負担軽減」に成功した株式会社コパ・コーポレーションの取り組みを紹介します。

目次

社内ネットワークに依存するリモート環境を一新|管理コンポーネント不要のAVD

社内ネットワークに依存するリモート環境を一新|管理コンポーネント不要のAVD「商品開発のできる実演販売会社」として、生活用品や日用品などの分野で、数々のヒット作を生み出してきた株式会社コパ・コーポレーション。業績が好調に推移する一方で、オフィスの省スペース化とフリーアドレス化、そしてテレワークへの対応に取り組んできました。

従来は、社内PCの画面だけを遠隔地に転送する「リモートアクセスツール」によって、テレワークに対応した環境を構築していましたが、同ツールは単に画面を転送するシステムであったため、使えるアプリや機能はホストPCのスペックに左右されるという問題がありました。

また、社内の通信ネットワークを利用して画面を転送するため、多くの社員がアクセスする時間帯にはネットワークトラフィック量が増加したほか、社内に専用のサーバールームがなく、夏場は高温によりルーターがダウンして業務がストップしてしまうなど不安定な運用に頭を悩ませてきました。

そこで、シーイーシーから提案したのが、社内のシステム環境による影響を受けないVDIサービスである『AVD』の導入です。

AVD導入にあたってのポイント

AVDによってもたらされるメリットは、以下の3点でした。

  • マルチセッション接続とカスタマイズ可能な仮想マシンによるコスト削減
  • 管理コンポーネント不要による情報システム部門への負担の軽減
  • 最新のMicrosoft製品とのシームレスな連携

マルチセッション接続と従量課金制によるコストダウン

マルチセッション接続と従量課金制によるコストダウン「AVD導入のメリットの1つが、従量課金制によるコストの削減と必要十分な仮想マシンのスペックを自由に設定できる点です。同社の場合、業務で使用するPCのスペックは、決して高いものではありませんでした。用途も平均的で、多くの社員の方々が一般的なWindowsの操作に慣れている状況にありました。

AVDは、一人ひとりの用途に応じたスペックに仮想マシンを設定できるため、業務に必要十分なスペックを選ぶことで、最小コストでVDI環境を構築することが可能です。一方、同社とは対照的に、シミュレーションソフトや開発ソフトなどを多く使用する場合は、高いスペックを選んで利用できるため、あらゆる分野・職種に対応できる点が優れています。

また、AVDはWindows 10・11のマルチセッション接続に唯一対応したサービスです。1つの仮想マシンを複数ユーザーで共有できるため、コストを抑えたスタートアップができるほか、リモート環境の構築コストを大幅に抑えることが可能です。Windows 365などのMicrosoft製品のライセンスがある場合は、アップグレードだけで導入できるため、追加のライセンス購入に伴う費用負担もありません。Windows 365やAzureを利用している場合は、手軽に利用開始できます。

情報システム部門の業務負担を軽減

情報システム部門の業務負担を軽減「マルチセッション接続が可能な唯一のVDIサービスであるAVDの場合、共有する仮想マシンにアプリケーションをインストールすることで、同一環境を複数のユーザーで使用することが可能です。

一般的には、ユーザーや業務ごとに必要なアプリケーションが多様にあり、その導入やメンテナンスにも多くの手間と費用がかかります。ですが、AVDであれば同一の仮想マシンをマルチセッション接続で利用できるため、個別のカスタマイズが不要です。また、ユーザーが使用するPCのスペックに左右されることなく、ハイスペックな環境で作業できること、PCの入れ替えに個別の伴う設定やセットアップなどが不要になることもメリットです。

さらにAVDの場合、ネット環境さえあればどこからでも利用でき、特別な管理コンポーネントの準備や運用といった業務も必要なくなります。株式会社コパ・コーポレーションでは、従来は社内ネットワークへの依存度が高いリモートアクセスツールを利用していましたが、AVDを導入することで、オフィスの省スペース化・フリーアドレス化など、多くの課題を一挙に解決することができました。
仮想マシンを手元のPCで操作するため、作業した情報はすべてクラウド上に保存され、情報漏えいのリスクもありません。強固なセキュリティ環境の中で、テレワークを行えるため、非常に高い満足度を獲得しています。

Microsoft製品とのシームレスな連携、スムーズな移行

AVDはMicrosoft社が提供するVDIサービスであるため、OfficeなどのMicrosoft製品と円滑に連携することができます。Excelなどのアプリケーションのバージョンアップに伴う設定が容易に行え、今後リリースされるMicrosoft製品の最新機能も手軽に利用できるメリットがあります。

「PCのメンテナンスや設定、トラブル対応がすべてリモートで行えるほか、管理コンポーネントの準備・運用にかかる手間の削減、さらには今後の拡張性を考慮しても、AVDは情報システム部門の負担軽減に大きく貢献するサービスであると言えるでしょう。

まとめ

今回紹介した株式会社コパ・コーポレーションのように、まずはスモールスタートを切ってみたいというニーズにも柔軟に対応でき、将来的には必要に応じて新たなアプリケーションをインストールして、仮想マシンのスペックも自由に設定できるのがAVDの大きな特長です。

自社の目的・用途や現在の課題などに応じたオーダーメイドのソリューションのご提案に随時対応していますので、気になることがあれば、まずはお気軽にお問い合わせください。

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