Windows Server 2012の移行先はAWSへ!12年以上の実績がある「Windows on AWS」のメリットなどを解説

Windows Server 2012の移行先はAWSへ!12年以上の実績がある「Windows on AWS」のメリットなどを解説

Windows Server 2012のサポート終了にともない、AWSへの移行を検討している企業も多いのではないでしょうか。特にWindows Serverは、業務のITインフラを支える重要なシステムとして稼働しています。そのため、業務に支障が出ることのないよう、スムーズに、そして安全に移行する必要があります。また、移行先をAWSにするメリットがなければなりません。本記事では、Windows ServerからAWSへ移行するメリットやWindows on AWSのメリットなどについて解説します。

目次

Windows Server 2012のサポート終了について

Windows Server 2012は、2018年10月9日にメインストリームサポートが終了しました。セキュリティ更新プログラムであるESUは提供されていますが、これも2023年10月10日に終わり、Windows Server 2012のサポートはすべて終了します。

このような背景から、現在Windows Server 2012を利用している企業は、ITインフラを移行しなければなりません。そこで検討される選択肢の一つがAWSでしょう。しかし、AWSへの移行には専門知識が必要であるため、計画から実作業までをAWSの専門家に相談することが重要です。

ITインフラの根幹を大きく変える移行作業になるので、失敗は許されません。特に、IT専門の担当者がいない企業では、スムーズかつ効果的な移行を実現するための支援を受けることが大切です。

AWSとWindowsの歩み

なぜ、多くの企業がWindows Serverの移行先にAWSを選ぶのでしょうか。それは、AWSとWindowsの歩みをひもとくと分かります。

AWSは2006年に、Amazonが開始したクラウドコンピューティングサービスを開始し、Windows Serverインスタンスの提供も開始されました。AWSは、Windows Server環境から移行するための堅牢なプラットフォームとして評価されているのです。

Windows ServerをAWSに移行するメリット

Windows ServerからAWSへ移行するメリットは、大きく3つあります。

  1. AWSには高い信頼性とパフォーマンスが期待できる
  2. Windows関連の機能が充実している
  3. TCOの削減が見込める

たとえば、ユーザーがさまざまなリージョン(世界のどこの場所を使うか)を選択できることや、複数のデータセンターが使われていることは、信頼性と可用性に大きく関わります。必要に応じてWindows Serverインスタンスを追加できるため、スケーラビリティにも優れています。また、AWSをホストとして Windows Server環境を稼働させる上でも大きなコスト削減が期待できるのです。

これらを考慮すると、Windows ServerからAWSに移行するメリットは十分にあるといえるでしょう。AWS上で Windows Serverを稼働させるそれぞれのメリットについては、次の章で詳しくみていきます。

Windows on AWSのメリット

Windows ServerからAWSへ移行する理由を「Windows on AWSのメリット」としてみていきましょう。

高い信頼性と可用性およびパフォーマンス

AWSはグローバルインフラストラクチャを基盤に持っているため、ユーザーがリージョンを選択できます。たとえば、日本国内のリージョンを利用したい場合は、東京か大阪を選択するとよいでしょう。

リージョンの中には、アベイラビリティゾーン(AZ)が複数あります。AZとは一つ以上のデータセンター群のことです。Windows ServerはAZの中で稼働させるイメージになります。

AZ同士は、負荷分散のため一定の距離を置いています。たとえば、1号機はA、2号機はBのAZに置くことで、仮にデータセンターが一つ停止しても稼働し続けるため、高い可用性を維持でき、信頼性も高まるのです。 Windows ServerからAWSに移行した結果、以下のような効果が出ています。

項目効果
計画外のダウンタイム98%削減
デプロイ(アプリケーションまで)71%削減
開発者の生産性26%向上
出典:Navigate Disruption and Drive Positive Business Outcomes with Cloud Migration|IDC

オンプレミスとAWSの責任共有モデル(責任の違い)

AWSでは、Windows Serverがインストールされた状態で提供されます。そのため、マネージドサービスやサーバーレス関連サービスになるほど、ユーザーが管理する領域の責任範囲が少なくなります。

たとえば、オンプレミスで開発環境を作る場合は、電源の確保からサーバーなどの筐体の選定・購入、設置やケーブルの取り回し、OSやミドルウェアをはじめとしたソフトウェアのインストールから設定・管理までのすべてを自社で行わなければなりません。

しかし、インフラ全般はAWSに管理されるため、物理サーバーの調達や開発環境の構築などをする必要がありません。もちろん、電源の疎通などをはじめとしたインフラを意識する必要がないため、アプリケーション作成に集中して仕事ができます。

Windows関連機能の充実

AWSには Windowsワークロードに関連する多数のサービスがあり、マネージドサービスを活用できます。たとえば、代表的なものとしては以下の5つがあります。

サービス概要
Amazon EC2
  • 従量課金制の仮想サーバー
  • OS管理コントロールはユーザーができる
Amazon RDS
  • マルチエージェント構成で実装したSQL Serverを利用できる
Amazon Directory Service(Active Directory)
  • Active Directoryそのものを使える
  • オンプレの既存ADならば、AD Connectorで転送機能が使える
Amazon FSx for Windows
  • ファイルサーバー
Amazon Workspaces
  • 仮想デスクトップサービス
  • クライアント系のリプレースなどに使える

TCO(Total Cost of Ownership)の削減

TCOの削減効果はどれくらい期待できるのでしょうか。AWSへ移行した場合は、以下のような結果がでています。

項目効果
運用コスト(5年算出)56%削減
インフラコスト(5年算出)37%削減
投資対効果(3年算出)442%削減

Windows on AWSのメリットについては、以下のウェビナーのアーカイブでさらに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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現在稼働中のITインフラであるWindows Serverを移行するインパクトは大きなものです。現行のシステムを詳細に洗い出し、細かな移行計画を立案して、一つずつ検証・実行していかなければなりません。仮に移行が失敗すれば、業務が停止したりデータが破損して失われてしまったりすることもあります。

Windows Server 2012からAWSへ移行すること自体はおすすめです。ただし、専門的な知識が必要なこともまた事実ですので、サーバーの移行をサポート・提案をしてくれる事業者に相談するのも一つの手段として検討してみましょう。

シーイーシーでは、サーバー移行に関する不安などを解消するためのサービスも行っていますので、以下よりお問い合わせください。


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