IEモードはいつまで使える?2029年のサポート期限とIE依存システムの移行対策

Windows 11ではInternet Explorer(IE)を単体で利用できません。IE専用に作られた業務システムやWebアプリケーションを利用する場合は、Microsoft Edgeの「IEモード」を利用することになります。
IEモードは、IE依存システムを当面利用するための互換機能です。
未来図編集部しかし、恒久的に使い続けられるものではなく、Microsoftは少なくとも2029年までのサポートを案内しています。
本記事では、IEモードを利用できる期間、Windows 11で利用する際の注意点、IE依存システムを使い続けるリスク、移行前に確認すべき項目と対策を解説します。
安全かつスムーズな移行のため、今のうちに準備を進めておきましょう。
- Microsoft EdgeのIEモードをいつまで利用できるのか
- Windows 11でIEモードを利用する際に注意すべき点
- IEモードを使い続けるだけでは解決できないIE依存システムのリスク
- 移行前に確認すべき対象システム・技術・業務影響のチェック項目
- マルチブラウザ対応、Web化、再構築などの対策の選び方


ICT未来図 編集部
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結論|IEモードはいつまで使える?
| 項目 | 対応の考え方 |
|---|---|
| IEモードのサポート | 少なくとも2029年までのサポートが案内されている |
| IEモードの位置付け | IE依存システムを当面利用するための暫定的な互換機能 |
| 当面の対応 | IEモードの設定、対象システムの動作確認、業務影響の整理 |
| 根本対応 | マルチブラウザ対応、Web化、再構築、パッケージ移行などを検討 |
Microsoft EdgeのIEモードは、少なくとも2029年までサポートされる予定です。ただし、IEモードはInternet Explorerに依存したWebアプリケーションを当面利用するための互換機能であり、恒久的な利用を前提とした仕組みではありません。
Windows 11ではInternet Explorerを単体で利用できないため、IE専用システムはEdgeのIEモードで利用することになります。しかし、IEモードの利用可否や動作の安定性は、対象システムが使用している技術、端末設定、Edgeの更新、セキュリティ方針などの影響を受けます。



そのため、IEモードのサポート期限を待つのではなく、対象システムの棚卸し、業務への影響確認、マルチブラウザ対応や再構築の検討を早めに進めることが重要です。
Windows 10からWindows 11への移行を、IE依存システムを見直す機会にする


Windows 11では、Internet Explorerを単体で利用できません。これまでIEを前提に利用してきた業務システムやWebアプリケーションは、Microsoft EdgeのIEモードで当面利用できる場合があります。
しかし、IEモードはIE依存システムを恒久的に維持するための仕組みではありません。Windows 11への移行は、端末やOSを更新するだけでなく、IEモードでしか利用できない業務、旧来技術に依存する画面、保守が属人化しているシステムを棚卸しし、改修・Web化・再構築の優先順位を決める機会でもあります。
OS移行とシステム刷新を切り離して考えると、将来のブラウザー更新やセキュリティ要件の変更時に、再び対応が必要になる可能性があります。IEモードを利用できる期間を、計画的な移行準備の猶予として活用することが重要です。
Windows 11でIEが使えなくなった背景





Windows 11ではInternet Explorerを単体で利用できません。
IEを前提として構築された業務システムやWebアプリケーションを利用する場合は、Microsoft EdgeのIEモードで互換表示を行う必要があります。
IEモードは、IE依存の業務をすぐに停止できない企業にとって有効な選択肢です。ただし、IE依存そのものを解消するものではありません。Windows 11への移行を機に、IEに依存している業務やシステムを洗い出し、改修・移行の優先順位を整理することが重要です。
IEモードの設定方法についてはこちらから


IEモードとは|IE専用システムを当面利用するための機能
利用するには、Edgeの設定で「Internet Explorerモードでサイトの再読み込みを許可」を有効にし、対象ページをIEモードで再読み込みします。
ただし、IEモードを有効にしただけで、すべてのIE依存システムが正常に動作するとは限りません。ActiveX、VBScript、帳票出力、ファイル連携などの旧来技術を利用している場合は、対象システムの実装や端末設定によって動作可否が異なります。
IEモードの詳しい設定方法は以下の記事をご確認ください


IEモードを使い続ける際の注意点
IEモードは、IE依存システムをすぐに停止できない場合に有効な選択肢です。一方で、IEモードを利用しているだけでは、システムの老朽化やIE依存そのものの問題は解決しません。
すべてのIE専用システムが正常に動作するとは限らない
IEモードでは、IE互換表示が必要なWebアプリケーションを利用できます。しかし、ActiveX、古いJavaScript、VBScript、互換表示、帳票出力、ファイル操作などの旧来技術を使用している場合、対象システムの実装や端末環境によっては正常に動作しないことがあります。
EdgeやWindowsの更新が業務システムに影響する可能性がある
IEモードを利用している業務システムは、Microsoft EdgeやWindowsの更新、セキュリティ設定、社内ネットワークの変更などの影響を受ける可能性があります。利用中の業務システムがどの技術に依存しているのかを把握していない場合、更新後に突然利用できなくなるリスクがあります。
IEモードの設定・サイトリスト管理が属人化しやすい
企業利用では、IEモードで開く対象サイトを管理するために、エンタープライズモードサイトリストを利用する場合があります。設定内容や対象URL、管理者、変更手順が属人化すると、担当者の異動や退職時に復旧できないリスクがあります。
IEモードは移行を先送りする理由にはならない
IEモードは業務を継続するための猶予を確保する手段です。利用できる期間が残っているうちに、システムの棚卸し、改修方針の決定、予算化、ベンダー選定、段階的な移行を進める必要があります。
IE依存システムで起こる不具合と根本対策


IE依存システムの移行が進みにくい理由
IE依存システムの移行が進みにくい背景には、長期間利用されてきた業務システムの複雑さがあります。IEが広く利用されていた時期に開発されたシステムでは、IE固有の表示や動作、ActiveX、VBScript、旧来の帳票・ファイル連携機能などに依存している場合があります。
また、基幹システムや周辺システムとの連携、仕様書・ソースコードの不足、保守担当者の不在、利用部門が多いことなどにより、影響範囲の確認に時間がかかるケースもあります。
だからこそ、IEモードで当面の業務を継続できるうちに、対象システムの棚卸し、依存技術の調査、業務影響の整理、改修方針の決定を段階的に進めることが重要です。
IEモードは少なくとも2029年までサポート予定





Microsoftは、Microsoft EdgeのIEモードについて、少なくとも2029年までサポートする方針を案内しています。
ただし、これは「2029年までIE依存システムを放置してよい」という意味ではありません。IEモードは、IEを前提として作られたシステムを一時的に利用するための互換機能です。対象システムの仕様や利用している技術によっては、IEモードを有効にしても想定どおりに動作しない場合があります。
また、ブラウザーやセキュリティに関する仕様変更により、IEモードの利用条件や対応範囲が見直される可能性もあります。業務停止や改修コストの増大を避けるため、サポート期限より前に移行方針を決めておくことが重要です。
IEモードはサポート期間中でも利用条件が変わる可能性がある(2026年5月20日追記)
Microsoftは、Microsoft Edgeを狙ったサイバー攻撃への対応として、IEモードに関する制限を進める方針を示しています。
このことからも分かるように、IEモードは2029年まで利用可能とされていても、恒久的な運用を前提にできる機能ではありません。今後はセキュリティ対策の観点から、利用方法や対応範囲が見直される可能性があります。
Microsoftは、公式ブログ「Securing the Future: Changes to Internet Explorer Mode in Microsoft Edge」で、IEモードに関する今後の変更方針を案内しています。さらに、この内容はMicrosoft Learnの既知の問題ページからも参照されており、IEモードを従来どおりの前提で使い続けるのではなく、見直しを進めるべき段階にあることがうかがえます。
そのため、IE依存の業務システムを抱える企業は、単にサポート期限を意識するだけでなく、IEモードそのものに頼り続けるリスクも踏まえて、早めにモダナイゼーションや再構築を進めることが重要です。



IEモードを前提にせず、早めの棚卸しと移行準備を進めましょう
関連資料はこちらから


IE依存システムで確認すべきチェックリスト
IEモードからの移行を検討する際は、まず「どの業務が」「どの技術に」「どの程度依存しているか」を把握する必要があります。以下の項目を確認し、移行の優先順位を整理しましょう。
- IEモードでしか利用できない業務システム・画面・URLを洗い出した
- 対象システムの利用部門、利用者数、利用頻度を把握した
- システム停止時の業務影響と代替手順を整理した
- ActiveX、VBScript、互換表示、古い帳票機能などの依存技術を確認した
- EdgeのIEモードで動作しない画面や機能を把握した
- ソースコード、設計書、テスト仕様書が残っているか確認した
- 保守ベンダーや開発担当者を確保できるか確認した
- 改修、Web化、再構築、パッケージ移行の選択肢を比較した
- 2029年より前の移行ロードマップを作成した
- 基幹システムや周辺システム、外部サービスとの連携範囲を整理した
- IE固有の表示・操作、ActiveX、VBScript、帳票出力、ファイル連携などの依存箇所を確認した
- 現行システムの仕様を把握している担当者・保守ベンダーへ確認できる体制を整えた
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IE依存システム、見直しが後回しになっていませんか?
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IE依存システムの対策|暫定運用・改修・再構築の違い


IEモードの存在を理由にIEに依存したアプリケーションやソフトを放置することは、重大なリスクを伴います。
IEモードのサポート終了後は、IEベースで構築されたシステムを従来どおり利用できる保証はありません。業務で使用している場合、移行準備をしていなければ、業務停止や改修コストの増大につながるおそれがあります。
企業の基幹システムや行政のWebサービスがIE依存のままでは、業務停止という致命的な事態を招く可能性があります。
IE依存システムへの対応は、すべてを一度に刷新する必要があるわけではありません。システムの重要度、老朽化の状況、ソースコードや保守体制の有無、予算・移行期間に応じて、適切な対策を選択することが重要です。
| 対策 | 内容 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| IEモードで暫定運用 | EdgeのIEモードで業務を継続する | 移行準備中で、短期的な業務継続が必要 | 恒久対策にはならない |
| マルチブラウザ対応改修 | 現行システムをEdge・Chromeなどで利用できるようにする | 既存資産やソースコードを活かせる | 依存技術の調査が必要 |
| 段階的なWeb化 | 優先度の高い画面・機能から新技術へ置き換える | 大規模で一括移行が難しい | 新旧システム併用の設計が必要 |
| 再構築・パッケージ移行 | 業務やシステムを見直して刷新する | ブラックボックス化・老朽化が深刻 | 要件整理と移行計画が重要 |
どの方法が適しているかは、IE依存の度合いだけでなく、業務停止時の影響、既存資産の状態、保守体制、将来の業務要件によって変わります。まずは対象システムを棚卸しし、対応の優先順位を決めることが重要です。
移行方式を決める前に、影響範囲を調査する
IE依存システムでは、いきなり改修や再構築に着手するのではなく、まず影響範囲を調査することが重要です。対象となる画面・機能・URL、利用部門、連携先、依存技術、改修の難易度を把握することで、現実的な移行方式や優先順位を検討しやすくなります。
調査の際は、画面表示や操作性の差分、HTMLやJavaScriptの実装、帳票・ファイル連携、外部システム連携などを確認します。調査結果は、改修範囲、概算コスト、移行期間、テスト計画を検討するための判断材料になります。
自社だけで影響範囲や改修内容を把握することが難しい場合は、ブラウザー移行に関するアセスメントサービスの活用も選択肢になります。
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IE依存とあわせて確認したいレガシー技術


IE依存システムでは、IE以外の旧来技術も利用されていることがあります。たとえば、ActiveX、Silverlight、VBScript、古いJavaScriptライブラリ、旧式の帳票・ファイル連携機能などです。
IEモードで利用できるかどうかだけでなく、これらの技術が残っていないかをあわせて確認することで、ブラウザー更新やOS更新による業務影響を抑えやすくなります。
Silverlight
Silverlightはすでにサポートが終了しているため、利用している場合は早期の見直しが必要です。IE依存への対応とあわせて、HTML5などの現行技術へ移行する計画を検討しましょう。
ActiveX
ActiveXは、IE依存システムで利用されていることの多い技術です。Microsoft Edgeの通常モードでは利用できませんが、IEモードでの動作可否は、対象システムの実装や端末・ブラウザーの設定、社内ポリシーによって異なります。ActiveXに依存している場合は、IEモードでの動作確認とあわせて、Web標準技術への移行可否を検討しましょう。
VB6などの保守終了技術
VB6など、保守や技術者確保が難しい開発環境を利用している場合は、IE依存への対応とあわせて移行を検討することが重要です。システムのソースコード、設計書、保守体制を確認し、VB.NET化・Web化・再構築などの選択肢を比較しましょう。
シーイーシーが提供する「VBマイグレーションサービス」では、独自の「VB .NETシステム変換ツール」を活用し、平均変換率90%以上でVB.NETへの移行が実現可能です。システムの機能を損なうことなく、最新の開発環境への移行をサポートいたします。
VB6のリスクについてはこちらの記事で紹介しています


Office製品の継続利用
Windows 11ではOffice 2013以前の製品が使用できないため、利用している企業はアップグレードが必要です。
シーイーシーが提供する「Officeアップグレード検証サービス」では、Windows 11移行に伴うOfficeアップグレードの互換性問題に対応しています。独自の検証ツールによる高精度なエラー検知と、必要に応じたプログラム改修まで一貫してサポートし、業務への影響を最小限に抑えた移行を実現します。
サービスの詳細については、以下のページをご確認ください。


Windows 11、IEモード関連のよくある質問
- Windows 11ではIEモードは使えなくなりますか?
-
Windows 11ではInternet Explorerを単体で利用できませんが、Microsoft EdgeのIEモードを利用することで、IE互換表示が必要なWebアプリケーションを当面利用できる場合があります。ただし、IEモードは恒久対策ではありません。対象システムの動作確認を行ったうえで、マルチブラウザ対応や再構築などの移行準備を進めることが重要です。
- Windows 11 IEモード いつまで?
-
Microsoftは、Microsoft EdgeのIEモードについて少なくとも2029年までサポートする方針を案内しています。ただし、IEモードはIE依存システムを当面利用するための互換機能です。サポート期限を待つのではなく、対象システムの棚卸しと移行計画の策定を早めに進めることを推奨します。
- Windows 11にはIEが無いのですが?
-
Windows 11ではInternet Explorerが標準搭載されておらず、代わりにMicrosoft Edgeが推奨されています。ただし、Edgeブラウザー内のIEモードを有効にすることで、IE互換表示が必要なWebアプリケーションを利用できる場合があります。
- IEモードにすれば、すべてのIE専用システムを利用できますか?
-
いいえ。IEモードはIE互換表示が必要なWebアプリケーションを利用するための機能ですが、すべてのIE専用システムの動作を保証するものではありません。ActiveX、VBScript、帳票出力、ファイル連携などの旧来技術を利用している場合は、システムの実装や端末設定によって動作しないことがあります。
- IEモードで開けない・表示されない場合はどうすればよいですか?
-
EdgeのIEモード設定、対象URLの指定、エンタープライズモードサイトリスト、EdgeやWindowsの更新状況、対象システムの利用技術を確認してください。設定方法については、Windows 11でIEモードを設定する方法を解説した記事をご確認ください。
- IEモードのサポート期限まで待ってから移行してもよいですか?
-
推奨しません。IE依存システムの移行では、対象業務の洗い出し、ソースコードや仕様書の確認、保守ベンダーの確保、改修・テスト、利用部門への展開などに時間がかかります。IEモードを利用できる期間を、移行準備の猶予として活用することが重要です。
まとめ|IEモードの期限より前に棚卸しと移行計画を進める
Microsoft EdgeのIEモードは、少なくとも2029年まで利用できる予定です。しかし、IEモードはIE依存システムを恒久的に維持するための機能ではなく、当面の業務継続と移行準備のための手段と捉える必要があります。
Windows 11でIE専用システムを利用している場合は、IEモードの設定だけで終わらせず、対象業務・依存技術・保守体制・業務停止時の影響を整理しましょう。そのうえで、マルチブラウザ対応、段階的なWeb化、再構築など、自社に適した移行計画を早めに検討することが重要です。
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