ランサムウェアに感染してしまった場合の対処法とは

ランサムウェアに感染してしまった場合の対処法とは

現代のデジタル社会では、ランサムウェア攻撃がますます巧妙化し、その脅威は深刻さを増しています。

未来図編集部

ランサムウェアとは、システムをロックしたり、データを暗号化したりして、ユーザーから金銭を要求する悪質なソフトウェアの一種です。

企業や個人のデータが人質に取られるこの状況は、一度感染すると非常に厄介です。しかし、冷静な対処と適切な手順を踏むことで、被害を最小限に抑えることができます。本記事では、ランサムウェアに感染してしまった場合の具体的な対処法について解説します。

IPA「情報セキュリティ10大脅威2024」についてはこちらの記事で解説しています。

目次

ランサムウェアとは

ランサムウェアは企業や組織に攻撃を行い世界中で猛威を振るっているマルウェアの一種です。メールやWebサイトなどを通じて攻撃を行うマルウェアで、一度感染してしまうと、データやシステムが暗号化や制限(ロック)され、利用できない状態になります。

  • マルウェアとはプログラムで操作可能なデバイスや、サービス、ネットワークに害を与えたり、悪用したりすることを目的とした悪意のあるソフトウェアの総称

ランサムウェアについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

ランサムウェア感染を確認する方法

ランサムウェアに感染してしまった場合、次のような症状が現れます。

  • データが暗号化されてしまう
  • データにアクセスした際に警告文が表示され、身代金が要求される
  • パスワードが変更されてしまう
  • 画面がロックされてしまう

上記の症状が出てきた場合、高確率でランサムウェアに感染しています。
その場合、適切な処理を速やかにとる必要があります。

ランサムウェアに感染した際に絶対にやってはいけないこと

ランサムウェアの感染が確認された際、焦りや恐怖心から間違った判断を下してしまうことがありますが、次の行動は絶対に避けるべきです。

  • 身代金を支払う
    攻撃者の要求に応じて身代金を支払ってしまうことは厳禁です。支払いが行われた場合、データが必ずしも復旧される保証はなく、逆に攻撃者を助長させる結果となります。さらに、支払いが行われたことで再度ターゲットにされる可能性もあります。
  • 個人の判断でデバイスの電源を切る
    感染が確認された際、慌ててデバイスの電源を切ることは避けましょう。電源を切ることで、重要なデータが失われたり、復旧の手がかりが消える危険性があります。感染が広がるのを防ぐためには、ネットワークから切り離すだけで十分です。
  • 感染の診断なしにシステムを復元する
    感染後にバックアップからシステムを復元する際は、感染の診断や駆除が完了していることを確認することが重要です。診断なしに復元を行うと、再度感染が広がるリスクが高まります。
  • 専門家への連絡を怠る
    自力で解決を試みることは危険です。早急にサイバーセキュリティ専門家やIT部門に連絡し、適切な対応を受けることが重要です。専門家は感染の拡大を防ぎ、データの復旧を最大限にサポートしてくれます。

ランサムウェアに感染してしまった場合の対処法

STEP

感染したデバイスはネットワークから遮断して隔離する

ランサムウェアに感染したことに気づいたら、まずは感染したデバイスをネットワークから遮断して隔離することが重要です。これは、他のデバイスやネットワークに感染が拡散するのを防ぐためです。ネットワークから遮断する方法は、Wi-FiやLANケーブルなどの接続を切る、電源を切る、エアプレーンモードにするなどがあります。また、感染したデバイスは、専門部署や専門家に引き渡すまで、絶対に操作しないようにしましょう。

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専門部署や専門家へ相談する

次に、感染したことを専門部署や専門家へ相談することが必要です。専門部署とは、情報セキュリティやシステム管理などを担当する部署のことで、あらかじめ連絡先や報告手順を確認しておくことが望ましいです。専門部署がない場合や対応できない場合は、外部のセキュリティ会社や警察などに相談することも可能です。専門部署や専門家へ相談することで、ランサムウェアの種類や影響範囲、対応策などを判断してもらうことができます。

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身代金の要求には応じない

ランサムウェアに感染すると、攻撃者からメッセージやメールで身代金の要求が来ることがあります。しかし、身代金の要求には絶対に応じないようにしましょう。なぜなら、身代金を支払ってもデータが復旧されるとは限らないからです。実際、攻撃者は約束を破ったり、追加の要求をしたりすることが多くあります。また、身代金を支払うことは、攻撃者の犯行を助長することにもなります。そのため、身代金の要求には無視するか、専門部署や専門家に任せることが望ましいです。

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感染による影響を確認する

ランサムウェアに感染した場合、感染したデバイスやネットワークだけでなく、関連するサービスや業務にも影響が及ぶ可能性があります。そこで、感染による影響を確認することが重要です。具体的には、以下のような点をチェックすることが必要です。

  • 感染したデバイスやネットワークの範囲や数
  • 感染したデバイスやネットワークに格納されているデータの種類や量
  • 感染したデバイスやネットワークに依存しているサービスや業務の内容や重要度
  • 感染したデバイスやネットワークから漏洩したデータの可能性や内容

感染による影響を確認することで、復旧の優先順位や方法、外部への連絡や報告の必要性などを判断することができます。

STEP

ランサムウェアの駆除と復旧

最後に、ランサムウェアの駆除と復旧を行うことが必要です。ランサムウェアの駆除とは、感染したデバイスやネットワークを安全な状態に戻すことです。
ランサムウェアの駆除には、専門部署や専門家の指示に従うことが重要です。一般的な駆除方法としては、感染したデバイスやネットワークをフォーマットする、感染したデバイスやネットワークに対応した解除ツールを使用するなどがあります。
ランサムウェアの復旧とは、感染前のデータやサービスを回復することです。事前に取得しておいたバックアップからデータを復元する、感染前のデータやサービスの再作成や再確保を行うなどがあります。

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ランサムウェアに感染したらどうなるのか、企業が取るべき対策や事例を紹介しました。
ランサムウェアは、データの暗号化や漏洩などの重大な被害をもたらすサイバー攻撃です。そのため、企業は、事前に対策を講じることが必要です。

未来図編集部

また、もしものことがおこってしまう前にセキュリティの専門家に相談しておくことも重要です。

ランサムウェアをはじめとしたサイバー攻撃は、企業にとって深刻な問題です。
業務・事業継続を脅かす攻撃から組織・企業を守るためには、セキュリティ対策が不可欠です。また、万が一攻撃された際、迅速な対応ができる体制を整えておくことも重要です。

シーイーシーでは各項目ごとに合ったサービスを提供していますので、サイバーセキュリティ対策ご検討の参考にしてください。またお困りごとがございましたら、弊社までお気軽にご相談ください。

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