子育て支援アプリat Clapsの社会貢献活動を支えるAWSの活用事例

子育て支援アプリat Clapsの社会貢献活動を支えるAWSの活用事例

AWSのアーキテクチャが提供する迅速な開発環境と、AWSに精通したシーイーシーの知見と醸成された技術力が、子育て支援アプリat Clapsの社会貢献活動を支える


多様な分野に“便利”を届けるアプリケーションプラットフォームを開発・提供する株式会社シーイーシーは、変化の激しい子育て環境の中でも親子のふれあいを守り育てたいという想いから、子育て支援アプリ「at Claps」を生み出しました。
「紙のおもちゃで育む、子どもとのふれあい。」を掲げ、ぬりえやペーパークラフトなどのコンテンツを通じて親子が温かな時間を重ねられる場を提供し、社会全体で子育てを称え合う新しい仕組みづくりに取り組んでいます。今回の記事では子育て支援アプリ「at Claps」について紹介します。

目次

「紙のおもちゃで育む、子どもとのふれあい。」をビジョンに企画した子育て支援アプリ

at Claps 紙のおもちゃを手軽に印刷できる子育てアプリ誕生

ぬりえやペーパークラフトなどの紙のおもちゃを簡単に検索・印刷できる

at Claps(アットクラップス)は、“温かい時間の輪を広げ、子育てを拍手(Clap)で称え合う社会をつくりたい”というコンセプトを持った、ぬりえやペーパークラフトといった紙のおもちゃを簡単に検索・印刷できる子育てアプリです。使い方は、50以上にのぼる協力企業・団体が提供する「どうぶつ」「のりもの」「たべもの」「季節のイベント」といった600以上もの紙のおもちゃから「遊んでみたい」「つくってみたい」ものを選んで印刷するだけ。自宅のプリンターのほか、全国約5万店舗のコンビニエンスストアのマルチコピー機から印刷できるデジタルサービスプラットフォーム、CanDay for Biz(キャンデイフォービズ)と連携。好きなタイミングに印刷して遊ぶことができます。

「紙のおもちゃで育む、子どもとのふれあい。」をビジョンにat Clapsを企画

at Clapsの企画・開発の背景には、現代の子育て世帯では仕事と家事の両立により、親子で落ち着いて遊ぶ時間の確保が難しいという課題があります。これに対し、「紙のおもちゃで育む、子どもとのふれあい。」をビジョンに企画されたのがat Clapsです。背景には、紙のおもちゃの手づくりにより親子が温かな時間を共有できたというチームメンバーの実体験があります。
at Clapsに掲載している紙のおもちゃは各企業・団体からリリースされているコンテンツで、企画チームからお声がけし、ビジョンに賛同いただいた企業・団体の作品を掲載しています。アプリの画面下部には企業・団体のURLを掲載しており、アクセスすることで仕事や社会について学べる仕組みとなっています。

社会貢献活動が目的で利益を求めないat Claps

at ClapsはBtoB事業が中心であるシーイーシーにとって初のBtoC事業となるため、製品化には初めてのチャレンジがたくさんがありました。そして、社会貢献事業として無事2024年3月に配信開始。ほとんどプロモーションをしていないにもかかわらず、これまで約1万ものダウンロード実績があります。社内の開発者からは「at Clapsは利益はでませんが、企業・団体のSNSやボランティア活動などを通じて徐々にat Clapsの輪は広がっていると感じています」という感想がありました。

ボランティア活動とは、at Clapsを通じて子どもたちが楽しみながら作成したコンテンツを地域の公共施設や介護施設などに提供するなど、「地域とのつながり」「子ども達の成長」の支援を目指した活動です。従業員の子どもを対象にした職場体験イベントでのat Clapsコンテンツ提供、介護施設の納涼祭で紙のおもちゃを制作するコーナーの設置、at Clapsのコンテンツ制作に取り組む大学教育学部の学生向け特別授業など、これまでさまざまなボランティア活動を展開しています。

世界の紙のおもちゃを集めて、世界中の子どもに楽しんでもらうことが目標

at Clapsは「デジタルとアナログを融合し、親子が豊かな時間を持てる機会を提供している」ことが評価され、優れた子育てIT商品サービスを認定するコンテスト「BabyTechR Awards 2024」「子どもの遊びと学び部門」にて大賞を受賞。今後も無償で提供を継続し、子育てに関わるすべての人の「子どもとのふれあいや思い出づくり」に貢献していく方針です。将来的には世界の紙のおもちゃを集め、世界中の子どもに楽しんでもらうことを目標としています。例えば、海外の子どもたちが日本のお寺の塗り絵に関心を寄せることを通じて、世界への理解が広がるきっかけにもなります。at Clapsはその実現に向けて取り組んでまいります。

at Clapsを短期間で開発、タイムリーなリリースを実現したAWSのアーキテクチャ

at Claps AWS構成図

at Clapsを支えるAWSのアーキテクチャ

スマートフォン向けアプリとして提供しているat Clapsのアーキテクチャを支えているのはAWSのサービス群です。コンテンツを蓄積するのはAWS S3、コンテンツ自体の管理や履歴管理などはAmazon DynamoDBが担当。これらイベントの処理にはAWS Lambdaを利用し、サーバーレスフレームワークを実現しています。

コンテンツ登録に関しては管理者用のインターフェースがあり、そのインターフェースを介して管理者がコンテンツを登録。利用状況を分析するためのAmazon QuickSightも、管理者用に用意されています。

AWSに精通した開発陣がat Clapsを短期間で開発

AWSの採用理由は大きく3点。ひとつは、社内におけるAWSのノウハウや実績が豊富にあったことです。普段からAWSの開発に携わり、部門全体で知見を蓄積し、技術力を醸成しているため、リリース後の改修や保守・メンテナンスも容易で、プロダクト開発では、最初にAWSが選択肢として上がります。2つ目は、必要な機能が数多く提供されているAWSだからこそ可能な短期間での開発が可能であったこと。実際、プロジェクト開始から開発にかかった時間は実質3カ月で、スピーディなリリース実現できました。3つ目は、コンビニプリントサービスCanDayの利用が前提であった点。CanDayもAWSをベースとしており、CanDayの開発チームがat Clapsにも関わっていたため、連携を考えるならAWSの利用は必然でした。

より良いプロダクトにするための構想に時間をかけ、短期間の開発でタイムリーに市場へリリースするプロセスが約1万ものダウンロード数につながっているのかもしれません。

AWSで稼働しているat Clapsはノントラブルかつ安定稼働

アプリに不安がないため、プロモーションやボランティア活動に注力できる

at Clapsをリリースして約1年が経過した現在、配信がストップするなどの障害は一切発生していません。ノントラブルかつ安定稼働は、AWSを選定した大きな効果のひとつといえるでしょう。プロジェクトでは要求した機能をすべて実装し、社内の技術力が大いに発揮されました。リリース直前には開発陣がコンテンツ登録にも協力し、スムーズな立ち上げを支えました。

リリース後の登録作業は、掲載の了解を得た企業・団体のコンテンツを適宜登録する運用で、リリース直前のような慌ただしさはありません。管理者用のインターフェースも分かりやすく、1人でも運用できるレベルの設計となっています。アプリに不安がないため、企業・団体へのプロモーションやボランティア活動に注力できます。at Clapsを皮切りにシーイーシーの社会貢献活動がどのように展開されていくのか、今後の活動を温かく見守っていただければ幸いです。

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