Windows 11でIEモードはいつまで使える?サポート期限にも注意

Windows 11でIEモードはいつまで使える?サポート期限にも注意

Windows 11では、Internet Explorer(IE)が完全に廃止されましたが、Microsoft Edgeの「IEモード」を活用すれば、引き続きIE専用のWebアプリケーションを利用できます。

未来図編集部

しかし、このIEモードも永久に使えるわけではなく、2029年にはサポート終了が予定されています。

本記事では、Windows 10のサポート終了時期やIEモードの今後、そしてIEに依存した業務システムへの影響と対策について詳しく解説します。

安全かつスムーズな移行のため、今のうちに準備を進めておきましょう。

目次

Windows 10のサポート終了とWindows 11移行の必要性

Windows 10、Internet Explorer、IEモードのサポート終了スケジュール
Windows 10、Internet Explorer、IEモードのサポート終了スケジュール

Windows 10は、2025年10月14日をもってMicrosoftの公式サポートが終了することが発表されています。

これにより、セキュリティ更新プログラムや機能アップデートの提供が停止し、サポート対象外のOSとなる予定です。

サポート終了後は、新たなセキュリティの脆弱性が発見されても修正されず、ウイルス感染や不正アクセスのリスクは著しく高まるでしょう。特に、企業でWindows 10を使い続けることは、顧客情報の漏えいや業務停止など、事業継続に関わる重大な問題が発生する可能性があります。

IE関連の過去のインシデントについては

一方でWindows 11は、TPM 2.0やセキュアブートなどの最新セキュリティ技術を搭載し、ゼロトラストセキュリティの概念を取り入れた設計です。また、最新のアプリケーションやAI機能も搭載されているため、業務効率や生産性の向上にも貢献します。企業のDX推進においても、Windows 11への移行は必須の選択肢となるでしょう。

DX推進についてはこちらの記事でも解説しています

Windows 11にはInternet Explorerが入っていない

Windows 11にはInternet Explorerが入っていない

Windows 11ではIEが完全に削除されており、単独で起動することはできません。IEを開こうとしても、Microsoft Edgeにリダイレクトされる仕組みになっています。

未来図編集部

そのため、Microsoftは一時的な対応としてEdgeの「IEモード」を提供しています。

この機能を使えばIE専用のソフトやアプリケーションを引き続き利用できますが、将来的にサポートが終了することを考慮し、企業はIEに依存しないシステムへの移行が必要です。

IEモードの設定方法についてはこちらから

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IEモードの使い方

IEモードは、Microsoft Edge上でIEの互換レンダリングエンジンを動作させる機能です。これにより、IE専用に開発されたWebアプリケーションや、ActiveXコントロールを必要とするレガシーなシステムも引き続き利用できます。

IEモードを利用するには、以下の手順でMicrosoft Edgeの設定を変更します。

  • Microsoft Edgeの設定メニューを開く
  • 「既定のブラウザー」を選択
  • 「Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可」を「許可」に変更
  • Microsoft Edgeを再起動

IEモードで閲覧したいページの設定メニューから、「Internet Explorer モードで再読み込みする」を選択すれば簡単に切り替えられます。

詳しい設定方法は以下の記事をご確認ください

Edge IEモードのサポート期限は2029年

未来図編集部

Microsoftは、EdgeのIEモードを2029年までサポートすると発表しています。

IEモードは一時的な措置に過ぎず、IE依存のシステムを放置すると、サポート終了後には動作環境を失い、業務に支障をきたすことが懸念されます。このような事態を回避するためにも、早めの移行準備が不可欠です。

IEモードの不具合については以下の記事をご確認ください

IE依存の業務アプリがある場合は早めの対策を

Edge IEモードのサポート期限は2029年

IEモードの存在を理由にIEに依存したアプリケーションやソフトを放置することは、重大なリスクを伴います。

サポート終了後、IEモードは利用できなくなり、IEベースで構築されたシステムの動作は保証されません。企業の基幹システムや行政のWebサービスがIE依存のままでは、業務停止という致命的な事態を招く可能性があります。そのため、早期に最新ブラウザー向けの再開発が不可欠です。HTML5や最新のJavaScriptフレームワークに移行することで、将来にわたって安定した互換性を確保できます。

移行の遅れは、システム改修コストの増大を招くだけでなく、業務の継続性を脅かす深刻な問題となりかねません。IEモードのサポート終了までに確実な対策を講じるためには、段階的な移行計画の策定と実行が重要です。

Windows 11移行を機に見直したいシステム周辺環境

Windows 11移行を機に見直したいシステム周辺環境

Windows 11への移行では、IEの廃止に加えて、その他のレガシー技術についても包括的な見直しをしておきましょう。

未来図編集部

古いシステムをそのまま使い続けることは、セキュリティリスクの増大や、互換性の問題を引き起こす可能性があります。

Silverlight

2021年にサポートが終了したSilverlightは、早急な対応が求められます。HTML5やBlazorといった最新技術への移行が推奨されており、放置すると業務の継続性に重大な影響を及ぼす可能性があります。

古いActiveXコントロール

ActiveXはIE専用の技術であり、Microsoft Edgeでは動作しません。ActiveXに依存している企業システムは、最新のWeb標準技術への移行が求められています。

VB6

Visual Basic 6.0(VB6)はすでにMicrosoftのサポートが終了しており、古い業務アプリケーションの保守は難しくなっています。依然として利用している企業は.NET(VB.NETやC#)などへの移行を進めるべきです。

シーイーシーが提供する「VBマイグレーションサービス」では、独自の「VB .NETシステム変換ツール」を活用し、平均変換率90%以上でVB.NETへの移行が実現可能です。システムの機能を損なうことなく、最新の開発環境への移行をサポートいたします。

サービスの詳細については、以下のページをご確認ください。

Office製品の継続利用

Windows 11ではOffice 2013以前の製品が使用できないため、利用している企業はアップグレードが必要です。

シーイーシーが提供するOfficeアップグレード検証サービスでは、Windows 11移行に伴うOfficeアップグレードの互換性問題に対応しています。独自の検証ツールによる高精度なエラー検知と、必要に応じたプログラム改修まで一貫してサポートし、業務への影響を最小限に抑えた移行を実現します。

サービスの詳細については、以下のページをご確認ください。

Windows 11、IEモード関連のよくある質問

Windows 11ではIEモードは使えなくなりますか?

Windows 11では既存のInternet Explorer(IE)ブラウザーが正式にサポートされていませんが、IEモードを利用することで従来のIEで動作していたWebアプリケーションやサイトを引き続き利用することが可能です。このIEモードは、Microsoft Edgeブラウザー内で動作し、Internet Explorerのエンジンを使って互換性を保持します。ビジネス用途などでIEが必須の場合、IEモードを活用してください。

Windows 11 IEモード いつまで?

MicrosoftはIEモードのサポート終了日を2029年までと発表しています。このサポート期限までに、IE依存のアプリケーションやWebサイトをモダンな技術に移行することを推奨しています。サポート終了後はIEモードが使用できなくなるため、計画的な移行スケジュールを作成することが重要です。

Windows 11にはIEが無いのですが?

Windows 11ではInternet Explorerが標準搭載されておらず、代わりにMicrosoft Edgeが推奨されています。ただし、Edgeブラウザー内のIEモードを有効にすることで、従来のIEで利用していたコンテンツをそのまま利用可能です。設定メニューを確認し、IEモードの有効化手順をご確認ください。

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まとめ

Windows 10のサポート終了が2025年10月に迫るなか、Windows 11への移行は避けられません。特に、Windows 11にはIEが含まれておらず、IEを前提とした業務アプリケーションが影響を受けます。Microsoft EdgeのIEモードは2029年までの暫定措置として利用可能ですが、それまでにHTML5や最新ブラウザー向けのシステムへ移行が必要です。

また、VB6やSilverlightなどのレガシー技術についても、セキュリティリスクや保守性の観点から見直しが求められます。今から準備を進め、将来の業務環境を整えていきましょう。

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